野菜ソムリエ 藤田が行く!

今回対談させていただくのは、株式会社47 PLANNING(ヨンナナプランニング)代表取締役 鈴木賢治さん。

全国の地域の活性化に取組む、いわき市出身の新進気鋭の若手経営者です。
福島県産農産物を扱う「経営者」の視点にせまりました。


(動画:約10分)

 

まずは福島を盛り上げよう

全国の地域活性化に取り組むうえで、まずは地元の福島県の活性化に取り組まれた鈴木さん。

その活性化のキーとして「食」に着目し、“食べる47都道府県”をキャッチフレーズとして、先陣を切って「47DINING福島」が動き始めました。首都圏でのPRとして、移動式販売車で福島県の食を知ってもらうのと同時に、その後の受け皿として固定店舗を開店予定でした。

2011年の4月に・・・

 

まさか・・・しかしだからこそ

店舗の内装も整い、後はオープンの日を待つのみだった時、まさかが起こります。

東日本大震災そして原発事故・・・

福島県の「食」の根幹が大きく揺らぐ中、社内からも他の都道府県に切り替えるべきではないかという意見もあったそうです。しかし、2年くらいかけて「福島をPR」しますから商品を仕入れさせて下さい!と熱意をもって取引先と信頼関係を築いてきた鈴木さん。

この福島の旗色が悪くなった状況で自分たちが他の都道府県に切り替えたらそれ自体が風評被害であるという想い、そしてもし福島の食を取り扱わない決断をすればがっかりされる方もいらっしゃるという想いが、「47DINING福島」継続という決断に導きました。

多くの苦難があったとは思いますが、福島県の取引先の方はさぞや心強く思ったことでしょう。私も生産者ですから想像に難くありません。

 

夜明けに向けて

鈴木さんは、首都圏で「47DINING福島」を展開すると同時に、いわき市内に復興飲食店「夜明け市場」をプロデュースしています。

こちらの「夜明け市場」では、津波被害によって店舗を失った方などが出店されています。ご実家の製氷会社も津波による甚大な被害を受けた鈴木さん。命が助かって住むところが見つかった後はやはり商売がしたい、そうじゃないと不安で仕方がないという経営者の気持ちが痛いほどわかっていらっしゃいました。そういった飲食店経営者の方々が安心して商売をできる場所として、そして一か所に集まることでコスト削減ともにPR効果も高まることも考え、「夜明け市場」を開くこととしたのです。

それだけではありません、震災原発事故にかかわらず以前から寂れていた場所に「夜明け市場」が開かれることにより、街が活気づくと同時に既存の店舗にも客が戻り始めたのです。

復興に向けての動きと同時に地域の課題を解決する、活性化に繋がる。この「夜明け市場」は災害復興の素晴らしいモデルケースといえるのではないでしょうか?

まさに「夜明け」に向かう場所です。

 

付加価値を見つけよう

鈴木さんに、福島県産農林水産物に求められていることについて伺いました。

現状、良いも悪いも関係なく「福島」というだけで良いものが排除されてしまっているというのが歯がゆい。他県産と比較する際に公平な視点で見てもらえれば、良いものさえ作れば手に取ってもらえるのだけれども、と鈴木さん。

そこで今考えているのが、福島県産のお米を使った「ライスバーガー」。
米に関しては今年度より「全量検査」になるということで、むしろ他県にはない「付加価値」になると考えていらっしゃるよう。更に、手に取って頂きやすいように福島県の特産品を中に挟み込んだ「ライスバーガー」にすることで、より付加価値を高め国内だけでなく海外の展開も視野に入れていらっしゃいました。

困難な状況だからこそ生み出されるもの、それを「付加価値」として活用する。鈴木さんから経営者としての強かさ・可能性を創り出す力を強く感じました。

 

5年10年かけるなら・・・

5年10年たって「元通り」になってしまったら、多くの命が・ものが「ロス」になってしまうと鈴木さん。5年10年かけるんだったら、前よりも「強く」、自分たちを誇れるような状況にしたいと力強く語られました。

どん底にある福島・東北がここからはいあがったという状況をつくりたい。この落ちている状況だからこそ攻めていきたい、攻めなければいけないと思っている。ネガティブな意味ではあるけれども「福島」が世界中に認知されている現状は、「福島」のものって美味しい!と知ってもらえるチャンスでもある、逆境は翻って見ればチャンスであるという鈴木さんの目は輝いていました。そして、これは一人では絶対できない、みんなで力を合わせて打って出ることによって、震災前よりもいい福島・東北になると思っていると語る姿からは、無限大の可能性を強烈に感じました。

 

鈴木さんの考えに非常に共感したこともあって、対談終了後も福島の未来について、具体的なプロジェクトも含めて、なかなか話が終わりませんでした。
これからの福島県は想像以上の可能性を秘めていると確信する対談となりました。

 

ヨンナナダイニング福島
【住所】東京都杉並区高井戸3-27-10小張ビル1F
【営業時間】午後5時から午後11時30分まで   【定休日】不定休
【TEL】03-5941-6050   【URL】http://47dining.jp/

夜明け市場
【住所】福島県いわき市平字白銀町2-10
【URL】http://www.touhoku-yoake.jp/https://readyfor.jp/projects/yoake


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