おいしい ふくしま物語

ナメコ

2013年10月18日

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、すっかり秋めいてきました。
こういった季節には体があたたまるお味噌汁などが恋しくなりますが、その具材としてぱっとひらめくのが“ナメコ”。

食べ方のバリエーションが豊富なナメコ

味噌汁だけでなく大根おろしに合わせたり豆腐の上にのせたり、はたまた天ぷらや焼き物などもとっても美味しいです。
しかも価格も手ごろで手に入りやすいというありがたい一面も。
まるでナメコは食卓の救世主ですね。

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ナメコの特長といえば、あの“ヌルっ”とした食感。あの“ぬめり”はムチンという成分が主となっています。
ムチンはオクラやモロヘイヤなどにも含まれる成分で、粘膜を保護する作用があるため胃潰瘍の予防などに効果が期待されています。
 
福島県は森林に恵まれた地。そのためキノコ栽培が非常に盛んです。ナメコも例外ではなく、全国トップクラスの生産量を誇っています。

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昨年マメ情報員が取材させていただいた加茂農産さんの発生室の様子

ナメコの栽培方法は大きく分けると2つ。
 
みなさんが普段目にされているナメコは“菌床栽培”という栽培方法が取られており、オガクズに粉糠(こぬか)やふすまを混ぜた物を培地としそこに種菌を入れます。また施設内で環境を調整しながら栽培されるため通年出荷できます。

もう一つは“原木栽培”。伐採した広葉樹の樹に直接種菌を打ち込みそこで栽培するもので、天然のナメコに似た風味・食感を得ることが出来ます。時期的には10月から11月のまさに今の季節で、栽培量も非常に少なく貴重品です。

ナメコ
福島N2号

福島県では高品質なナメコのオリジナル品種があります。ナメコに品種?という方もいらっしゃるかもしれませんが、日々の地道な研究によって皆さんのもとに美味しいナメコが届けられるようになったのです。
 
福島N1号・福島N2号は高い生産性と食味を兼ね備え、それぞれ特徴的な付加価値を持つ菌床用の品種です。

なめこ
福島N4号

また、福島N3号・福島N4号は原木用の品種ですが、革命的な特徴を持っています。ナメコの原木に用いられる樹は主にブナでしたが、自然保護の観点などから伐採が制限、原木しいたけ栽培消滅の危機でした。

しかし前述の2品種は手に入りやすいナラ類の樹でも収量・品質共に非常に優れたナメコが収穫できるものだったのです。
森林の維持のため更新伐採される樹木をナメコの栽培で有効活用できるなど、森林の再生にも一役買うといった効果も導き出しました。
 
まさに福島県はナメコ栽培の革命児。ぜひ皆さんも福島のナメコを味わってみてくださいね!

(記事:コッシー情報員)


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