おいしい ふくしま物語

地鶏

2013年12月3日

ついに師走を迎え今年もあとわずか。寒さがこたえる季節になってきました。
そんな時に体を温めてくれるのが美味しくて暖かい料理。
上質のダシが身も心も温める鶏の水炊きや、日本酒にぴったりの焼き鳥・・・
美味しい鶏が食べたい!
 
ということで今月のお題は鶏の最高峰“地鶏”です!
 
地鶏というとその地域の品種?といったあいまいな形でしかイメージ出来ないかもしれませんが、実は日本農林規格 (JAS)によってきっちり決められているのです。
 
在来種(明治時代までに国内で成立、又は導入され定着した、日本農林規格に規定された鶏の品種)純系によるもの、または在来種を素びなの生産の両親か片親に使ったものである、といった血統がしっかりしたものがまず前提となります。
それだけではなく、飼育期間が80日以上でなくてはならず、さらにその飼育28日齢以降は平飼いで1平方メートル当たり10羽以下で飼育しなければならない、というように飼育方法そして厳格な表示方法までしっかりと決められています。
地鶏は鶏の中のスーパーエリートなんですね。
 
福島県にもそのスーパーエリートがいます。それが川俣シャモと会津地鶏です。

川俣シャモ川俣シャモ

県北に位置する川俣町は絹織物の町として栄えてきた歴史があります。そのような環境の中、絹織物で財を成した「絹長者」たちの娯楽として、人気を博したのが「闘鶏」でした。
闘鶏用の鶏は「軍鶏(シャモ)」といいますが、川俣町ではそのシャモが広く普及し、食用として美味しく食べる方法も数多く編み出されてきました。
その地域に伝わってきたシャモに着目し、地域産業の活性化を目指して昭和58年から始まった試験研究の末生まれたのが「川俣シャモ」です。

シャモ特有の繊細で弾力のある肉質、豊かな風味とコク。今では誰もが認める川俣町を代表する特産品として認知されています。

会津地鶏
会津地鶏

会津には昔から、大変美しい羽を持っているため観賞用として飼われていた鶏がいました。その歴史はなんと400年以上!
1570年代から伝承されてきた郷土芸能「会津彼岸獅子」の獅子頭に、その黒くて長い美しい羽根が使われてきたそうです。
しかし飼育数が少なく、戦後、絶滅したのではないかと言われてきました。そんな中、昭和62年に農家に飼育されていた会津地鶏を発見!
原種として維持し個体数の増加が図られることとなりました。

現在普及している“会津地鶏”は、県の養鶏試験場(当時)で改良されたもので、純粋種よりも大型で肉質も良いものです。
コク・うまみに優れた会津地鶏は生産量が少なく“幻の地鶏”とも呼ばれているそうです。

その地と深く結びついた“地鶏”。
美味しさとともに、その地の深遠な歴史の一端を感じることが出来ます。

(記事:コッシー情報員)


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