の首都圏つながりコラム

ふくしまと首都圏をつなぐ“オリーブ”

ふくしまと首都圏をつなぐ“オリーブ”

2014年4月2日

どうして中野区(東京都)でオリーブなの??

中野区には地元密着情報が満載の「おこのみっくすマガジン」というタウン誌があります。
その編集長の藤原さんは、震災直後、東北復興支援活動を行っている中で、いわき市産の野菜を東京などの支援即売会に参加して販売していた松崎さんに出会いました。
松崎さんは、オリーブ栽培と加工品開発によっていわき地域の農業活性化を目指す「いわきオリーブプロジェクト研究会」の代表として震災前から活動していましたが、震災の影響で苦難の時期を迎えていました。
藤原さんは松崎さんたちの活動主旨に強い感銘を受け、中野でできることはないか?と思ったそうです。
そして2年前、藤原さんはいわき市を訪ね、オリーブの植え付けに参加。現地では大熊町や広野町から避難してきた被災者たちもオリーブ畑を手伝っていることを知り、「オリーブ栽培は農業を再生するだけではなく、人と人とを結びつけていく復興の絆になる」と実感したそうです。
 
その絆を形にしたいと考えて模索し、中野にある園芸店などのご協力を得て、“オリーブの苗木を中野で育て、いわきに植えよう”という、「オリーブのはばたきプロジェクト」を始めました。
「オリーブのはばたきプロジェクト」が主催するワークショップでは、オリーブの挿し木や苗木を育てる支援者を首都圏で増やすこと、支援者同士といわきの松崎さんたちの研究会との交流に取り組んでいます。

オリーブのはばたきプロジェクト事務局の瀬戸さん
オリーブのはばたきプロジェクト事務局の瀬戸さん

オリーブのはばたきプロジェクト事務局の瀬戸さんは、「まだ、オリーブの実が実るまでには年数が必要ですが、それまでにも収穫できるオリーブの葉を利用した加工品の開発に取り組んでいます。このほど念願の第一弾、“オリーブ麺”が誕生しました。この商品は、中野といわきの共同プロジェクトで、開発や作業など約100人が関わっている人の絆でできた品です。いわきのオリーブの葉が練り込まれたオリーブ麺を、ぜひ多くの人に食べていただきたいです。取り組みから3年目、これからも中野といわきをつなぐ活動を継続していきたい」と意欲を語ってくださいました。

「オリーブのはばたきプロジェクト」の活動

◎2013年5月のワークショップの様子(東京都中野区)

2013年5月のワークショップの様子
指導するのは、いわきオリーブプロジェクトの松崎さん

春と秋は、オリーブの枝のせん定時期。
切った枝を活用して、挿し木で根付かせるのもオリーブワークショップのひとつ。水やりや温度調整など少し手間がかかるのと、根が付くのはプロでも難しいとか…。

◎2013年11月のワークショップの様子(東京都中野区)

◎2013年11月のワークショップの様子(東京都中野区)

植え替えのワークショップを開催。
順調に育った挿し木や苗木は春や秋にひと回り大きな鉢に植え替えを行い、数年後にやっと地植えできるようになるそうです。

ワークショップの後は、いわきの「オリーブ麺」の試食も行われました。

いわきの「オリーブ麺」の試食

◎いわきでオリーブの農作業などを行うバスツアーも定期的に開催しています。
3月8日に初めて苗木を植えるバスツアーが行われました。

いわきでの農作業の様子
作業説明に熱心に聞き入る参加者の皆さん
ふくしまと首都圏をつなぐ“オリーブ”
苗木の支柱を新しくするための農作業の様子

ハートのような形の葉を発見!

取材後記

けい
2013年5月のワークショップで挿し木作りに参加した時、なんだか童心にかえった気持ちになったなあ〜。挿し木はデリケートって説明があったけれど、本当にデリケートだった・・・。私の挿し木は全滅しちゃって、ショック。
私もですよ・・。ショック・・・。
でも頂いた大きめの苗木は順調に育っているので、いわきにいつか植えにいきたいな。
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オリーブの苗木
けい
そうだね。私も無事育っているから枯らさないように見守る!
そう、試食にもあった、オリーブ麺は緑色でどんな味わいなのか気になってつくってみたら・・、茹で上がると、オリーブの葉の香りがふわっと広がって。エキストラバージンオイルを使ってシンプルな具材で仕上げると、麺の味わいが引き立つみたい。
オリーブの苗たちが元気に大きく育って、実が収穫できるといいな。
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オリーブ麺
そうですね!
自分たちが育てたオリーブの実や葉が加工品になって帰ってくるなんて素敵ですね☆

 

今回お伺いした場所
 

「オリーブのはばたきプロジェクト」

いわきオリーブプロジェクトの活動を応援しようと「おこのみっくすマガジン」を事務局に活動して3年目。オリーブのワークショップを開催し、参加者は自宅や職場でオリーブの苗木を育てるなど東京・中野を中心にいわきとの交流を深めています。
http://www.oconomix.com/?page_id=10931
 

NPO法人「いわきオリーブプロジェクト」

震災前の2009年から、オリーブ栽培と加工品開発によっていわき地域の農業の活性化を目指して活動しています。震災後も活動を続け、2013年末現在、オリーブ農場は30箇所まで拡大、3,000本のオリーブを地植えしました。
http://www.gurutto-iwaki.com/detail/index_691.html
 
 
NPO法人「いわきオリーブプロジェクト」の活動の様子は、みっきー情報員の記事をご参照ください。


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