おいしい ふくしま物語

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2014年10月1日

秋の訪れを感じるいま、田んぼでは一年間の恵みを頂く“稲刈り”が最盛期を迎えています。
黄金色に首を垂れる稲穂を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、田んぼによってはまだ薄く緑がかった稲の姿も見受けられます。
それはなぜか?その理由は品種によって収穫の時を迎える時期が違うからです。

福島県では東北で一番早く新米が食べることが出来る地域として「瑞穂黄金(みずほこがね)」という品種から稲刈りがスタートします。その時期はなんと8月下旬、まだ夏真っ盛りの時期ですね。
その後、9月下旬から稲刈りが本格化し、“ひとめぼれ”そして晩生(おくて)のコシヒカリへと刈り取りが進んでいきます。
その主要2品種以外にも“ミルキークイーン”や“ササニシキ”、“チヨニシキ”などの様々な特性を持ったうるち米が生産されており、さらにはもち米の“ヒメノモチ”や“こがねもち”・日本酒醸造用の酒米など、多種多様なコメが生産されているのです。

その中でも特徴的な姿を見せるのが、福島県が開発に15年以上試行錯誤を重ね、満を持して世に送り出した「天のつぶ」です。
収穫時期は“ひとめぼれ”と“コシヒカリ”の中間にあたりますが、草丈が短くしっかりとして倒れにくく、天に向かって力強く伸びる姿を見せます。
穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに実る一粒一粒のお米をイメージして命名された「天のつぶ」ですが、まさにその通りの立ち姿なのです。

天のつぶ

田んぼは四季を感じることができると言います。
初春の耕うんされた茶色の土から大地の豊かさを、春真っ盛りの田植え直後の若々しい緑と初夏に色濃くなった緑に生命の力強さを、盛夏の出穂(しゅっすい)に生命の息吹を感じ、秋の黄金に収穫の喜びと自然への感謝を、刈り取りで残った稲の“かぶら”に冬の訪れを想う。
コメは“食べる”という事だけではなくその生命の営みそのものでも、人々に幸せを届けているのかもしれませんね。

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そのような四季おりおりの田んぼの姿を楽しみ「あの立ち姿はもしかすると“天のつぶ”かな?」などと考えながら周りを見渡すと、福島の旅路がより幸せにあふれたものになると思います。

(記事:コッシー情報員)


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