浜中会津 産地のふくしまプライド。

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会津

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2015年3月17日

桧枝岐村へ「山人(やもーど)料理」の取材に伺いました。
桧枝岐村は重要無形民俗文化財に指定されている「桧枝岐歌舞伎」をはじめ、伝統や食文化が大切に受け継がれている地域です。
 
山々に囲まれた高冷地である桧枝岐村は福島県内で唯一、お米がとれないとされ、山の恵みで生活を支えてきた地域としても知られています。
ここでは昔から山で仕事をする男達のことを「山人(やもーど)」と呼んできました。
山人たちは、木の伐採や猟、へらや杓子等の木工製品作りをしながら何日間も山小屋に泊まりこんでいたそうです。
 
今では、山人として生計をたてている人はいなくなってしまいましたが、山人たちが山で食べていたといわれる食事が「山人料理」として現在も伝えられています。
その料理が桧枝岐村の旅館や民宿で食べられると聞き、今回は「山びこ山荘」さんへおじゃましました。
 
オーナーの星一昭さんは山で猟をするマタギでもあり、宿で提供される肉の殆どは自ら仕留めたものです。
私は熊の肉を数回食べたことがあったのですが、硬くてそれほどおいしい印象はありませんでした。しかし、こちらの熊肉は何時間もかけて煮出す下処理を十分にされているそうで、獣臭さも感じず、柔らかくて、コクがあり、今までの印象とは全く違って「おいしい!」と感じました。
 
熊料理は三品いただきました。
 
骨付きの熊肉と山菜をすき焼き風に煮込み、熊肉を堪能できる「熊鍋」。
祝い事の時に食べるという「熊飯」は熊肉だけで炊き込んだシンプルなものです。熊肉のダシがしっかりとごはんに浸み込んだ逸品です。シンプルさゆえにストレートに肉の旨みを感じました。
 
ご飯で作った「ネギおやき」には熊の油をつけていただくのですが、熊の油は冷めても固まらないということで意外にあっさりしていました。

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熊鍋
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熊飯
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おやき

本来の山人料理というのは、一品で完全食になるような主食が中心だったそうで、裁ちそば(生地を折りたたまずに重ねて切ったそば)をはじめ、そば粉とご飯で作った皮にグミや漬物を餡にした「おやき」や、もち米を使わずにうるち米でついた「ばんでい餅」、そば粉ともち米粉で作る、「はっとう」等、食べ応えのある料理が多かったようです。

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グミ餡のおやき
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漬物餡のおやき

こういった「おやき」や「ばんでい餅」は山人たちが山を下りる時にお土産に持って帰ってきたそうで、星さんも子供のころはそれが本当に楽しみだったそうです。

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岩魚味噌のばんでい餅
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蕎麦はっとう

もともと山人料理というのは、家庭料理ではないので、主婦が作ることはなく、男たちが山で作る特別な料理だったそうです。
こちらでいただく食事は同じ福島県に住んでいてもなかなか味わうことができません。
昔から桧枝岐村で薬用として用いられてきた「ハコネサンショウウオ」の塩焼きのような珍味まで味わうことができます。

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ハコネサンショウウオの素焼

「おやきやはっとうを、お持ち帰りされたいとおっしゃるお客さまもいらっしゃるのですがお断わりしているのですよ。」と奥様のとしよさん。
その理由は「郷土料理はこの土地のものであり、先人の知恵の賜物であり、持ち出すものではないのです。わざわざ足を運んで来るからこそおいしく、足を運んでくださったからこそ精一杯おもてなしをさせていただきたいと思うのです。」とのこと。
先人の知恵を守り、食を守り、受けついでいくという姿勢が強く感じられました。
みなさんも是非、桧枝岐村に足をはこんでいただき、「山人料理」を楽しんでいただけたらと思います。

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オーナーの星一昭さんと奥様のとしよさん

今回お伺いした場所

山びこ山荘

【住所】福島県南会津郡桧枝岐村字上ノ原500‐1
【TEL】0241‐75‐2372
【料金】1泊2食付 8300円 入湯税150円
【URL】http://www.oze-yamabiko.jp/

お問い合わせ先

尾瀬檜枝岐温泉観光協会

【住所】福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原887-1 
【TEL】 0241-75-2432

あおい情報員 【会津担当】

会津

  • 先人の知恵と伝統を受けついだ「山人(やもーど)料理」(桧枝岐村)
  • 2015年3月17日 火曜日
  • あおい情報員 【会津担当】
  • 魅力の宝庫、会津暮らしを満喫しています。

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