の首都圏つながりコラム

ふくしまの海産物~復活の狼煙(のろし)を東京・丸の内から!~

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2014年4月8日

3月1日東京・丸の内にあるイタリアンレストランPAGLIACCIO(パリアッチョ)で福島県によるイベント「ふくしまの海産物~復活の狼煙(のろし)を東京・丸の内から!~」が開催されました。
 
今回のイベントでは相馬市の松川浦漁港で水揚げされた海産物を用いたメニューをお召し上がりいただくとともに、相馬市在住の漁師 菊地基文さんによる、“どんこボール”や漁師飯の紹介、おいしい魚の見分け方・さばき方などが紹介されました。

午後1時にイベントがスタート!
 
はじめに、福島県農産物流通課の金子達也課長から福島県における漁業復興に向けた取組みや福島県農林水産物における安全・安心の取組みなどの説明を行いました。
震災から丸3年、ようやく海産物をテーマにイベントができると言うこともあり、金子課長の熱の入った説明に参加者の皆さんも真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

復興に向けた取組みなどの説明
乾杯

説明のあとはみんなで乾杯!!

スパークリングワインで乾杯した後は、福島県浪江町のお酒「磐城 壽(いわき ことぶき)」が振る舞われました。
 
「磐城 壽」の蔵である鈴木酒造さんは、福島県浪江町で「日本一海に近い酒蔵」として、漁師たちとともに歩んできました。いつかきっと浪江町に戻る日が来ると信じて、現在は山形県長井市で、海の男酒「磐城 壽」を醸しています。

福島県浪江町のお酒「磐城 壽(いわき ことぶき)」

また、ソフトドリンクとして奥会津・金山町で採取された天然の炭酸水aQaizu(アクアイヅ)も提供されました。

乾杯に続いて、相馬の沖合底曳網漁船「清昭丸」の船主 菊地基文さんと松川浦漁港の魚問屋、有限会社飯塚商店の代表取締役 飯塚哲生さんが登場。

菊地基文さんと飯塚哲生さん
店内に飾られた地元でのお2人のパネル

菊地さんは、震災前まで順調だった漁師生活でしたが、原発事故により漁に出られなくなってしまいました。張り合いのない日々が続くなかでこのままではいけないと、漁師の下積み時代に作り続けていて味に自信があった「どんこのつみれ汁」を商品化しようと立ち上がりました。
どんこは、相馬で親しまれてきた大衆魚でもあり、地域の文化を守る事につながるとも思ったそうです。
地元の魚問屋の飯塚さんと手を組み、商品化に取組み始めました。
お二人は、「どんこ肝つみれ」を親しみやすくするために「どんこボール」と呼んでいます。
 
菊地さんと飯塚さんは先輩・後輩の仲でもあり、幼馴染でもあるそうで、息の合ったトークで会場を和ませてくださいました。

お二人の取組みについては「野菜ソムリエ藤田が聞く!」のコーナーもご覧ください。

 
ここで、今回のイベントに使用する魚介類を水揚げした試験操業でのお二人の仕事の様子を映像で紹介します。
 

 
 
そしていよいよ漁師飯、どんこ肝つみれ汁の調理実演です!

どんこ肝つみれ汁の調理実演

始まるやいなや、シャッターチャンス!とばかりに調理台の周りには参加者の方々やメディアの皆さんが一気に集まります。
「こんなに沢山の人やカメラの前で魚をさばいたことがないので緊張します。」
と菊地さん。緊張しながらも美味しい魚の見分け方は「目」とのことで、目が透明に澄んでいる魚は新鮮で美味しいと教えて下さいました。
また、どんこ肝つみれを上手に作るコツは小さい骨も手で触りながら取り除く事だそう。
ふわふわの食感にするには、このひと手間が大切なのですね。

どんこ肝つみれ汁の調理実演

一つ一つ丁寧に作り方を説明してくださる菊地さんに会場の皆さんもメモを取りながら真剣に聞いています。が…予定時間をオーバーしてしまいました。焦る菊地さんに、「先輩!今日はこちらを用意しました!」と飯塚さんが取り出したのは、予め作っておいたどんこ肝つみれです。
「時間がないのでこれを使います!(笑)」テレビでよく見る料理番組のように手際よく準備する飯塚さんに、会場からも笑いが起こるなど終始和やかムードで実演は進みました。
できあがりは完璧で、ふわふわのつみれがとっても美味しそう!

完成してすぐに参加者の皆さんにどんこ肝つみれ汁が配られました。「初めて食べましたが、ふわふわでとってもおいしいです!家族にも食べさせてあげたい!」と初めての味に感動の声をいただきました。

ふくしまの海産物~復活の狼煙(のろし)を東京・丸の内から!〜

今回はもう一品、漁師飯である「あんこうのとも和え」も振る舞われ、日本酒に良く合うと評判。「磐城 壽」との相性もバッチリだったようです。

あんこうのとも和え
パリアッチョのシェフ大井哲生さん
実は福島県と繋がりがある大井シェフ

漁師飯の後は、パリアッチョのシェフ大井哲生さんによる試験操業で松川浦漁港に水揚げした魚介類を使用したアレンジメニューをいただきました。
おじい様が伊達出身で、ご自身も小さい頃に松川浦に潮干狩りに行ったこともあるそうです。

ミズダコのアヒージョ

一品目
ミズダコのアヒージョ
アヒージョとはスペイン語で「ニンニク風味」を表わす言葉で、オリーブオイルとニンニクで煮込む小皿料理です。
 
火を通したタコは硬いのでは?イメージでしたが、驚くほどやわらかな食感でした。

二品目
ミズダコのカルパッチョ
 
今回、ミズダコがたくさん獲れたという事で、サプライズでシェフが作ってくださいました☆
ぷりぷりのタコが美味!

ミズダコのカルパッチョ
赤カレイのカチュッコ

三品目
赤カレイのカチュッコ
 
赤カレイを海老やムール貝などと一緒に煮込んだ温まる一品。
魚介の出汁が凝縮された濃厚な味わいです。

ヤリイカのパスタ

四品目
ヤリイカのパスタ
 
柔らかなヤリイカをペペロンチーノでいただきました!

五品目
イチゴのデザート、生のイチゴとイチゴのミルフィーユ
 
津波被害を乗り越えて営業再開した相馬のイチゴ園「和田観光苺組合」さんからの直送です!

和田観光苺組合さんの取組みについては「おいしいふくしま物語」のコーナーもご覧ください。

イチゴのデザート
イチゴのミルフィーユ

そのまま食べても味が濃くとても美味しいふくしまのイチゴ。パリアッチョのパティシエさんが可愛い魚のクッキーが乗ったミルフィーユにして下さいました。
食べるのがもったいないですね!
 
そんな可愛らしいケーキを作るパティシエさんから、菊地さんと飯塚さんにサプライズプレゼントが!

大きな魚のクッキー

大きな魚のクッキーです!

サプライズは大成功で、お二人とも大喜び。
 
お二人がしているポーズはただのピースではなく「どんこピース」です。
どんこ肝つみれを優しく持っている様子を再現しているそうです。

どんこピース

サプライズも成功し、そろそろイベントもエンディングに向かいます。

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福島県産米やどんこバッジ等をプレゼント

参加していただいた方に改めて御礼の言葉と挨拶をし、恒例のお土産タイムです!
 
今回は福島県産米・ふくしまイレブン手ぬぐい・起き上がり小法師・かつおフレーク・どんこバッジがプレゼントされました。

かっこよく面白く、そしてこれからの福島の海を熱く語るお二人。1時間半という短い時間でしたが、ご参加の皆さんは男女問わず魅了されたようです。
終了後も記念写真を求める声が止みませんでした。

どんこピースで記念写真
どんこピースで記念写真

震災から丸3年を迎え、ようやくたどり着いた海産物のイベントは、終始和やかな雰囲気のなか、大成功で幕を閉じました。
 
参加者した方からは「参加する前は少し不安でしたが安全だという事が解り、安心感が増しました。福島県の食材をこれから周りの人に勧めます!」
「普段意識していなかった福島の良さに触れることができました。漁師さんの仕事は素晴らしいと思いました。」
「漁師さんの生の声を聞けて対話もできて良かった。安全性を改めて感じた。」
など、今まで以上に福島県のファンになっていただけたようです。
 
ふくしまの漁業の復興には、安全・安心の取組みを、地道かもしれませんが一人一人に伝えていくことが大切なのだと改めて思いました。


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