の首都圏つながりコラム

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秋の収穫・猪苗代の新米と新そば

2013年1月30日

第3回 今の福島を見に行くモニターツアーのレポートをお届けします。
 
 
3回目を迎えた「今の福島を見に行くモニターツアー」。
今回は食欲の秋ということで、「新米と新そば」をテーマに猪苗代町を舞台としたツアーが催されました。
 
今回も多くの方にご応募いただき、約30名の参加者やメディアの方々が福島までおいでくださったわけなのですが・・・
何と想定外の事故渋滞!大幅に時間がかかり、さぞや皆さんお疲れになのではと心配していたのところ・・・
到着した皆さんは笑顔でご挨拶してくださいました!
 
「お腹すいたけど美味しいおそばが食べられるのがうれしい!」「いまの福島を知りたかった。」というお話を頂き
うれしく思いました。

みなさんをお出迎えした所は、磐梯山が一望できる、「いわはし館」。
磐梯山は、天高くそびえ立つ岩(磐)のはしご(橋)にたとえられ「いわはし山」と呼ばれるそうで、そのいわはし山の名をとり「いわはし館」と名づけられたとのこと。
 
こちらは手打ちそば処で、皆さんに新そばを堪能して頂きます。
猪苗代町は平安・鎌倉時代の古代そばが出土するくらい歴史ある「そば処」なのです!

お召し上がりいただく前に、猪苗代町振興公社の小野課長さんより震災後の猪苗代町の状況や、
取組みについてお話があり、皆さん興味深くお聞きになっていました。
 
そしてこの日振る舞われたのは「祝言(しゅうげん)そば」。
祝言とは結婚式のことですが、農村の質素な生活のなか、
結婚式の時は鶏肉とごぼうでだしを取ったそばを「そば口上」にのせて振る舞ったという伝統的食文化があります。

こちらの「いわはし館」では、温かいおそばと共に、5段そばという5種類の薬味、
(1)葱・七味、(2)ごま・くるみ、(3)しいたけ・柚子、(4)ひき割納豆、(5)大根おろし・鷹の爪で、
そばの味をお楽しみいただけます。
また会津地方の伝統食「こずゆ」もあり、祝言にふさわしい豪華さです!

みなさん新そばの豊かな味と香りそして食感を楽しむとともに、
普段は体験できない5種の薬味による風味がついたおそばに舌鼓を打っていらっしゃいました。
是非、このレポートをご覧になっているあなたにも、猪苗代町までおいでになって堪能して頂きたいです。
 
「いわはし館」に併設する「農産物直売所フレッシュいわはし」にて
地元猪苗代産の新鮮野菜の購入と振る舞いの豚汁を楽しまれた皆さん。

 
次に向かったのはあいづ農業協同組合が管理する、玄米の全量全袋検査場の見学です。
 
あいづ農業協同組合が管理する、玄米の全量全袋検査場では、
まず、福島県の職員が平成24年産米全量全袋検査についての説明を行いました。
 
消費者の方々に安全な米を届けるため、基準値を超える米を出荷・流通させないよう、
販売する米だけでなく、各農家が自宅で食べる米や親戚等に譲渡する米、
選別後のふるい下米(くず米)も含めて、文字通り全量全袋検査であることを説明しました。
 
確かに当日も農家の方々が自家保有米をトラックに積んで列をなしていました。
大変な手間でありますが、福島県において検査は、営農の一部として農家の方々も全力を尽くしています。
また、残念ながら基準値を超えてしまったお米が出ていることも真摯に公開していること、
そしてその米は廃棄され流通しないこと、
「基準値越えの米が“出た”のではなく、検査から漏れることなく“発見”したとご理解いただきたい。」との話に、
皆さんうなずいておられました。
 
 
続いて、検査機械導入主体である猪苗代町農業活性化協議会の方より、
実際の現場における作業について説明がありました。

あらかじめ、生産者が袋詰めにした米の袋にバーコードラベルを貼り付けて検査場まで搬入し、
ベルトコンベヤー式の全量全袋検査機器で検査を行うわけですが、1袋当たりの重量は30キログラム!かつ1日数千袋もの数を扱うのです。
全て人力で作業していたらとても体がもたないので、導入されているのが、袋を真空吸引する機器。
30キログラムもの袋が軽々と持ち上げられていく姿に、皆さん驚いていらっしゃいました。

体験として参加者の中から2人のお子さんに持ち上げてもらったのですが、
手ではとても持ち上げられなかった袋が、いとも簡単に持ち上がって「軽い!」と喜んでいました。

そして、ベルトコンベヤーに乗った米袋が検査機を一袋一袋通り抜け検査結果が表示され、
検査済みラベルが貼り付けられていくところをご覧になって、
「本当に全て検査しているんだ。」「大変な手間だ。」「実際に見ることによって安心した。」
という声があがっていました。

福島県で生産される米はおよそ1,200万袋分。膨大な量です。
それを全量全袋検査しているのはもちろん福島県だけです。

福島県産米の再生に向けて、自治体・流通・卸・農家など、関わる全ての人たちが、
地域をあげて一丸となって取り組んでいる。
その姿を皆さんに実際に見て、体感して頂けた、大変重要な機会となりました。
 
 
福島県における24年産米の全量全袋検査について、くわしくはこちらもご覧ください
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=962E8A304FDDECDA9664F42C66BB9799?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=31330
 
福島の恵み安全対策協議会 玄米の検査結果
https://fukumegu.org/ok/kome/
 
 

最後にみなさんが訪れたのは、
宇川クリーンファームです。
 
有機質とミネラルを使用して甘熟ミネラルトマト、エコファーマー米、ブルーベリーなどを栽培している、まさに磐梯山の「ふもと」というのがぴったりの自然あふれる農園です。
こちらではブルーベリージャムづくりの見学と米粉を使ったピザつくりの体験をしていただきました。

体験の前に、まず代表の宇川進さんのお話です。
 
「食べ物で若返る」をモットーに農作物が育つ「土をつくる」ことに徹底的にこだわっているそうです。
震災の影響で一昨年は県外の方がほとんど来なかったそうですが、昨年に入ってからだいぶ回復してきているとのこと。
しっかりと情報を収集・開示し、真摯に取り組んでいることがそうさせているのでしょう。

続いて、奥様の宇川由美子さんが説明しながら手際よくブルーベリージャムを作っていきます。
使用するブルーベリーはもちろん、宇川クリーンファームで収穫されたもの。
しかも今回はそれを付けるパンも、宇川さんが育てたお米を使用した米粉パンと、贅沢そのもの。

ジャムが煮詰まる間に、いよいよピザつくり体験に。
宇川さんが予め作ってくれていた生地の上に、みなさん思い思いにトッピングしてもらうわけですが、
皆さん和気あいあいとされている姿が印象的です。

このピザを焼く窯が凄い!
なんとはるばるイタリアからレンガを取り寄せたという本格派。

自分がトッピングしたピザが焼きあがったのご覧になった皆さんは大感激。
私も一口頂いたのですがそれはもう・・・是非実際においでになって体感してください!

皆さんから「こんなに食べて、肥えて帰るようだけど仕方ない。」「来て、そして見て本当に良かった。」
といった声を頂きました。
 
帰り際に宇川さんがこうおっしゃっいました。
「この辺は雪が多いけれど、その雪解け水がこの豊かな自然を生み出している。」
 
福島県は自然にあふれ食材も豊富、そしてなにより人が温かいです。
是非みなさんも来て・見て・食べて体感してください!


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